2020.12.22
毎年夏になると学生時代から北海道へツーリングに行くのが恒例となっていますが、今年はひとりで行ってきました。移動手段としては都内から茨木の大洗港まで自走で行き、フェリーに乗って北海道の苫小牧港から旅を始めます。時期は夏季休暇の取りやすいお盆の時期が多かったです。行先としては北海道の最北端である宗谷岬から知床を回って最後は札幌で観光して帰るのがいつものパターンでした。
北海道の観光スポットとしては、バイクツーリングする人ならば避けては通れないのが宗谷岬です。とりあえず最北端を目指すためにひたすら北上を続けて最後にあるのが宗谷岬の石碑ですが、写真を撮る方や観光バスも最北端ということもあって結構な台数が押しかけてきます。その他やはり一番感動したのは知床峠でした。
自然の宝庫であり走行しているとキタキツネやエゾシカなど自然の動物がそこら中にいて感動しました。近くの川では大きな鮭が泳いでいて生命力にあふれている北海道の魅力は知床にあるのだと思います。ウトロではお土産コーナーで豊富な食材からたくさんの美味しいお土産がありますので、お土産選びに困るかもしれません。食事は北海道の道の駅で食べても大変美味しいものばかりです。
単独で北海道ツーリングで言って面白かったのは一人だと寂しいと思われますが、道中で大学生や年齢の近い人と知り合いになり、キャンプ場でお酒を飲んだり、次の目的地まで近ければ一緒に同行して観光したことです。北海道ツーリングという旅では色々と開放的な気分になるので普段の行動からは考えられないような気分になります。前向きになるので定期的に旅行に行くのは本当に大切だと思いました。
また、道中で北海道の農家の方からトマトをいただくことができたのですが、都内のスーパーで食べるよりも非常に甘くてびっくりしました。正直トマトは少し酸っぱいものなのだと思いましたが、北海道の取れたてトマトは甘くて、酸味を感じなかったのには衝撃を覚えました。何もつけずに食べると素材の味を十分に楽しめ、本当に美味しかったです。
人との出会いや色々なキャンプ場、ホテルに泊まることで人生経験が豊かになったと個人的には思いますし、民宿で出会った女将さんから毎年夏になるとハガキが届くのがとてもうれしく思います。一人だと色々な人から話しかけられるのですが、女将さんも館内で会うたびに「今日はどちらへ」「お風呂は入られましたか」など話しかけてくれたので、お願いなどもしやすかったです。
私のバイクは年式も結構古いバイクのためか、走行していて急にバイクの調子がおかしくなりました。しかし困ったことに街までは遠く、北海道は何もないところは本当に何もないのです。私のバイクは2ストなので恐らくいつものプラグのかぶりだからほっとけば治ると思い、路上でキャンプをすることにしました。
場所はあいまいでよく覚えていないのですが、宗谷岬に向かうため北上していた途中です。芝生で結構寝心地も良さそうな場所だったのでキャンプを張って寝袋にくるまっていました。そこで眠ってしまったのですが、物音で目が覚めると恐らく深夜の2~3時くらいでしょうか。テントの周囲を徘徊するような足音でした。
これは熊とかだったら本当にシャレにならないと緊張していましたが、明らかに人の足音でした。しかもぼそぼそと何かしゃべっていて聞き取れそうで聞き取れないような低い声でした。眠ろうにも怖くて眠れず心臓はバクバク言って本当に恐ろしかったです。朝になるとバイクは快調ですぐに逃げ出しましたがいまでも夢に出てきます。あの足音は何だったのか、本当に人だったのか、今でもわかりません。